マッチングアプリって、こんなに疲れるものだっけ?
最初は、ほんの軽い気持ちだった。
いい人がいたらいいな、くらいの温度感で始めたはずなのに、気づけばアプリを開くたびに、胸のどこかがずしっと重くなる。
いいねの数を見ては一喜一憂して、返信が来なければ不安になって、やっと会えたと思ったら「なんか違う」で終わる—。
誰かに出会いたくて始めたはずなのに、いつの間にか自分の価値を審査されているような感覚になる。
あれ、これって恋愛だっけ?
そう思う瞬間、あなたにもきっとあるんじゃないかな。
なんでこんなに疲れるんだろう
答えはシンプルで、ずっと「選ばれる側」に立ち続けているからだと思う。
プロフィールを整えて、いちばん”盛れてる”写真を選んで、どう見られるかを計算して、やり取りではちょうどいい自分を演じる。
嫌われないように。重くならないように。でも、ちゃんと惹きつけられるように。
そのバランスを毎日取り続けていたら——そりゃ、疲れる。
しかもアプリって、終わりがない。
ひとりとうまくいかなくても、また次がいる。それはいいことでもあるけど、同時に「永遠に終わらない作業」にもなる。比較されて、選ばれて、また比較される。そのループの中にいると、だんだん「私ってどうなんだろう」って、自分のことが分からなくなってくる。
でもね、これだけは言わせてほしい
あなたが悪いわけじゃない。
むしろ、ちゃんと向き合っているから、疲れてるんだよ。
どうでもいいと思っている人は、そもそもここまで悩まない。「まあいっか」で流せる人は、こんなに消耗しない。ちゃんと相手を見ようとして、ちゃんと関係を築こうとしているから、しんどくなる。
疲れるのは、あなたが誠実な人だという証拠。
だから、「疲れちゃった自分」を責めなくていい。
少しだけ、関わり方を変えてみる
ただ、正直に言うと、同じやり方のまま続けると、もっとしんどくなる。
だから、ひとつだけ試してみてほしいことがある。
「この人と合わなかったら、それでいい」と最初から決めておくこと。
ひとりに期待をかけすぎず、最初から少し距離を置く。好意を持つのをやめるんじゃなくて、結果に執着するのをやめるイメージ。
これだけで、驚くほど気持ちが楽になる。
アプリって、向き不向きがはっきりある。軽く楽しめる人には合うし、ちゃんと向き合いたい人ほど疲れやすい。それはあなたの欠点じゃなくて、ただの相性の話。
「休む」も、ちゃんとした選択肢
もし今、「楽しい」より「しんどい」が勝っているなら、無理に続けなくていい。
休んでもいい。別の出会い方を探してもいい。やり方を変えてもいい。
恋愛って、本来もっと自然なものだから。「頑張らないといけないもの」になった時点で、どこかズレているサインかもしれない。
でも、また「やってみようかな」と思える日が来たら、そのときは今より少しだけ、肩の力を抜いて関わればいい。完璧なプロフィールも、完璧なやり取りも、いらないから。
ここまで読んでくれたあなたに、正直に言う。
こんなに疲れながらも、まだ諦めていないあなたは、強い。
傷つくのが怖くて最初からやらない人もいる。うまくいかなくて「もう恋愛なんていい」って閉じてしまう人もいる。でもあなたは、疲れながらも、まだここにいる。それだけで、もう十分すごいことだと思う。
だから次は、自分に正直に、ひとつ選んでみてほしい。
続けるなら、やり方を変えてみて
アプリを開く前に、自分にこう約束する。
「今日は、好かれようとするんじゃなくて、自分がどう感じるかを見る日にする」
いいねの数を追うのをやめて、返信の速さで一喜一憂するのをやめて、ただ「この人と話して、自分はどう感じたか」だけに集中する。
それだけで、あなたはもう「選ばれる側」から「選ぶ側」に変わる。視点がひとつ変わると、見える景色が変わる。景色が変わると、出会いの質が変わる。
辞めるなら、それも正しい選択だから
「続けることが偉い」なんて、誰も決めていない。
消耗しながら続けることが恋愛への近道かといえば、そうじゃない。心が削れた状態で誰かと出会っても、自分の良さは半分も出せない。
だから、今は辞めてもいい。距離を置いてもいい。
充電できたとき、また「やってみようかな」と思えたなら、そのときは今より少しだけ肩の力を抜いて戻ってくればいい。
別の出会い方を探すなら、それがあなたに合っているのかもしれない
アプリだけが出会いの場じゃない。
共通の趣味のコミュニティ、友人の紹介、職場や習い事…。画面の外には、もっとゆっくり人と知り合える場所がある。
「選ばれる・選ぶ」のプレッシャーが少ない場所で、気づいたら好きになっていた、という出会い方のほうが、あなたの気質には合っているのかもしれない。
アプリで疲れたなら、それはむしろ「自分に合った出会い方」を探すサインだったのかもしれないから。
ひとまず、全部やめてみる。それも、立派な休息だから。
恋愛のことを考えるのをやめて、しばらく自分だけの時間を生きる。
好きなものを食べて、会いたい友達に会って、やってみたかったことをやってみる。
恋愛って、焦って手に入れるものじゃなくて、自分が満たされているときほど、自然と動き出すものだから。
「今は恋愛しない」と決めた時間が、実は一番の近道になることもある。
どれを選んでも、あなたの答えは正しい。
続けても、辞めても、別の道を探しても、立ち止まっても、どこに向かっても、あなたはちゃんと前に進んでいる。
疲れたって感じられるあなたは、それだけ人に誠実に向き合える人。そういう人のところに、ちゃんとそれに応えられる人が来る——私はそう信じている。