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日焼け止めの2度塗りは効果ある?正しい塗り方と注意点を徹底解説!

「日焼け止めは二度塗りした方がいい」と耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。でも実際のところ、「日焼け止めの二度塗りに本当に効果はあるの?」と疑問に思っている方も少なくありません。

この記事では、日焼け止めを二度塗りすることで得られる効果や、紫外線対策をより確実にする正しい塗り方、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

「塗りムラをなくしたい」「UVカット効果をしっかり実感したい」そんな方に向けて、忙しい朝でも手軽にできる二度塗りのコツもご紹介。正しい知識で、肌をしっかり守りましょう!

日焼け止めの「2度塗り」とは?どんな意味があるの?

「2度塗りするといいよ」と聞いたことはあっても、実際にどういう意味なのか、なぜ2回塗る必要があるのか、はっきり分からない方も多いのではないでしょうか。ここでは、日焼け止めの「2度塗り」がどういうものなのか、1度塗りと何が違うのかをわかりやすく解説します。

1回だけ塗るのと、何が違うの?

日焼け止めの「2度塗り」とは、その名の通り同じ部位に日焼け止めを2回塗ることを指します。

「え?1回しっかり塗れば十分じゃないの?」と思うかもしれませんが、実は多くの人が1回目の時点で塗る量が不足していたり、ムラができていたりするのが現実です。

特に顔や首まわりは、凹凸が多く、塗り残しや薄づきになりやすい部位。1回塗っただけでは、製品が示すSPFやPAの効果を十分に発揮できていないこともあるのです。

そこで「2度塗り」の出番。2回目を重ねることで、以下のようなメリットが得られます。

  • ムラを補正しながらしっかり覆う
  • 紫外線カット成分の厚みが出て、持続力がアップする

つまり、2度塗りは“保険”のような役割。1回目で抜けてしまった部分や薄づきだった箇所をフォローするための大事なステップなのです。

どういうタイミングで重ね塗りするのが正解?

日焼け止めの2度塗りには、「朝の準備段階での2度塗り」と「日中の塗り直し(追い塗り)」の2パターンがあります。この記事で主に紹介するのは、朝の2度塗りの方です。

■基本の流れは以下の通り

  1. 洗顔・保湿などスキンケアを済ませる
  2. 日焼け止めを顔全体に「1回目」塗る(規定量を守る)
  3. 3~5分ほど乾かす or 肌になじませる
  4. 同じ日焼け止めをもう一度、「2回目」を塗る
  5. 下地・ファンデーションなどのベースメイクに進む

この「時間差の2度塗り」を行うことで、塗りムラのない密着力の高い土台を作ることができます。特に日差しの強い時期や、長時間屋外にいる日には効果を発揮してくれます。

また、もうひとつの2度塗り「日中の追い塗り」は、汗をかいたりタオルで拭いたあとに行うもので、“重ねる”というより“補う”ことが目的。どちらも重要ですが、まずは朝の2度塗りを習慣にすることがUV対策の第一歩になります。

日焼け止めを2回重ねることで、どんな効果がある?

「本当に2度塗りって意味あるの?」と感じる方は多いはず。1回しっかり塗れば十分と思われがちですが、実は2回重ねることで得られる“+αの効果”がいくつもあるんです。ここでは、2度塗りによって期待できる代表的な3つの効果を紹介します。

紫外線カット効果が長持ちする

日焼け止めは肌に塗ってから、汗・皮脂・摩擦などの影響で時間とともに効果が薄れていきます。特に顔や首などは、マスクや手で触れることも多いため、思っているよりも早く落ちてしまうんです。

そこで2回塗ることで、UVカット成分が肌の上に「2層」ある状態になり、持続力がアップ。1層目が落ちても、2層目が残ってくれることで、長時間の紫外線防御が期待できます。

とくに朝メイク前の段階で2度塗りしておけば、その後の塗り直しまでの間も安心感が違います。

塗りムラがなくなりやすい

日焼け止めは一見均一に塗ったように見えても、実際には塗り残しが起こりがち。特に以下のような部位は注意が必要です。

  • 鼻の横や小鼻のくぼみ
  • 目元・まぶた周辺
  • 髪の生え際・耳の裏
  • 首・デコルテ

こうした“抜けやすいポイント”も、2回塗れば補正的にカバーできるのがメリット。1回目の塗り残しを2回目で上書きすることで、より均一に紫外線を防ぐことができるのです。

また、ファンデやコンシーラーのノリも均一になるので、メイク映えもよくなるという嬉しい効果も。

汗や摩擦による落ちを防ぎやすい

日中に外出すると、どうしても汗や摩擦で日焼け止めは落ちていきますよね。特に夏場やスポーツをする人、マスクをつける機会が多い方は、「知らないうちに日焼け止めが取れている」なんてことも。

2度塗りをしておくと、1層目が落ちても2層目が“予備”として肌を守ってくれるため、ダメージを受けにくくなります。これがいわゆる「リスク分散」のような効果です。

また、耐久性の高い日焼け止めを2層重ねておけば、塗り直しのタイミングが少し遅れても安心。外出が多い日、汗をかきやすい人には特におすすめの方法です。

このように、2度塗りは単に「たくさん塗る」ことではなく、塗りムラ・持続力・摩擦落ち対策まで含めた、正しいUVケアのテクニックなんです。

効果的に2度塗りするには?正しいやり方と3つのコツ

「2度塗りが大切なのは分かったけど、どうやって塗ればいいの?」そんな方のために、ここでは重ね塗りのやり方とポイントを紹介します。ちょっとした工夫で仕上がりや持続力が大きく変わるので、ぜひ明日から取り入れてみてください。

1回目と2回目の塗り方は変えるべき?

1回目と2回目の“塗り方”は少し変えるのがコツです。

【1回目の塗り方】

  • 顔全体にまんべんなく伸ばす
  • 指先でやさしくなじませる
  • パール粒2個分が目安(顔全体)

この段階では、しっかり肌に密着させることが目的です。

【2回目の塗り方】

  • 同じ量をもう一度、顔全体に薄く重ねる
  • 摩擦を避けて「押さえるように」なじませる
  • 特に落ちやすい鼻・頬・フェイスラインを丁寧に

ここで大切なのは、「こすらず、そっと重ねる」こと。厚塗り感が出にくく、メイク崩れや白浮きも防げます。

肌になじませる時間を空けるのがポイント

2回目を塗る前に3〜5分ほど時間をあけるのがベスト。これは、1回目の成分を肌に密着させるためです。

すぐに重ねてしまうと…以下のようなデメリットが出てしまいます。

  • 肌表面で混ざってヨレやすくなる
  • なじみにくくてムラになる
  • ベタつきや厚塗り感の原因になる

▶時間がないときは?以下の方法で、時短しながらなじみをよくする工夫ができます。

  • 保冷剤や扇風機で顔を軽く冷やす
  • ドライヤーの冷風を遠くから当てる

重ね塗りしやすいタイプの日焼け止めとは?

すべての日焼け止めが2度塗りに向いているわけではありません。テクスチャーや仕上がりの軽さが、重ね塗りのしやすさに大きく関わります。

おすすめは以下のようなタイプ

タイプ 使用感の特徴 ぴったりな肌タイプ・シーン
ジェルタイプ みずみずしく、軽やかにのびる 脂性肌/テカリが気になる人におすすめ
ミルクタイプ 保湿力が高く、しっとりやさしい仕上がり 乾燥肌・敏感肌に◎
ウォーターベース 水のように軽く、白浮きしにくい どんな肌質にも使いやすい
スプレータイプ ふんわりミストで、メイクの上からもOK 外出先での塗り直しに最適

特にジェル系やウォーターベースは、重ねても重たくなりにくく、メイク前にも使いやすいので初心者さんにもおすすめです。

日焼け止めを2度塗りすると、肌に悪いの?

「2度塗りって効果的なのは分かったけど、肌への負担が心配…」そんな不安を感じている人も多いかもしれません。ここでは、実際に肌への悪影響があるのか、どんな人が注意すべきかを詳しく見ていきます。

肌荒れや毛穴詰まりのリスクはある?

日焼け止めを重ねて塗ると、毛穴にフタをしてしまいそう…という不安はよく聞きます。実際のところ、日焼け止め自体が肌荒れや毛穴詰まりの直接原因になることは少ないですが、以下のようなケースでは注意が必要です。

▶ 肌に負担がかかる原因は?

  • 紫外線吸収剤(ケミカル成分)が強すぎるものを使っている
  • 肌に合わない成分を何度も重ねている
  • ウォータープルーフや落ちにくいタイプをしっかり落とせていない

とくに注意したいのが、落とし残しによるトラブル。2回塗った分、クレンジングでしっかりオフすることが肌トラブルを防ぐカギです。

▶肌が弱い人はどうすればいい?

  • 「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」と記載されたタイプを選ぶ
  • 夜はW洗顔(クレンジング+洗顔料)でやさしく落とす
  • 使用前にパッチテストをしておく

メイクが崩れやすくなるって本当?

「2度塗りするとファンデがヨレやすくなる気がする…」という声もよく聞かれます。この原因の多くは、塗り方やタイミングのミスです。

■崩れやすくなるNG例

  • 1回目に塗布したのが乾ききる前に重ね塗りしてしまう
  • 厚塗りになってしまい、メイクの密着が悪くなる
  • 指で強くこすりすぎて、肌表面が乱れてしまう

▶ヨレを防ぐためのポイント

  • 1回目→3〜5分置く→2回目をやさしく重ねる
  • スポンジやパフで“ぽんぽん押さえる”ようにフィットさせる
  • 余分な油分はティッシュオフしてからメイクに進む

こうすることで、ファンデーションのノリやもちが良くなり、崩れにくくなります。

敏感肌・乾燥肌の人は注意が必要?

敏感肌や乾燥肌の方にとって、何度も何かを塗ること自体が刺激になりやすいのも事実です。

▶敏感肌さんへのアドバイス

  • 2度塗りは低刺激タイプ(敏感肌用)の日焼け止めで行う
  • 肌にピリつきを感じたら即オフして保湿に切り替える
  • 香料や着色料が少ないシンプル処方を選ぶと安心

▶乾燥肌さんへのアドバイス

  • 重ね塗り前にしっかり保湿(乳液やクリーム)をしておく
  • 保湿効果のある「ミルクタイプ」「美容液UV」などを選ぶ
  • パウダータイプよりもしっとり系を優先すると◎

肌状態によっては、“2回に分けて塗る”のではなく、“1回で適量をしっかり塗る”ほうが合っていることもあります。無理して2回に分けるのではなく、自分の肌に合う方法を見つけることが一番大切です。

日焼け止めを塗りすぎるとどうなる?デメリットまとめ

「紫外線が心配だから、たっぷり塗っておこう!」その気持ち、よくわかります。しかし、“塗りすぎ”は逆効果になることもあるんです。ここでは、ついやりがちな日焼け止めの“塗りすぎNG”ポイントをわかりやすく解説します。

厚塗りによる白浮き・ベタつき

日焼け止めを重ねすぎると、肌の上に成分が残りすぎて白く浮いて見えたり、ベタベタしたりします。

■特に下記のタイプは白浮きしやすい傾向があります。

  • ノンケミカル(紫外線散乱剤)タイプ
  • SPF・PAが極端に高いタイプ(SPF50+など)
  • クリームタイプや色付きのもの

見た目が不自然になるだけでなく、その後のファンデーションやメイクがムラになりやすくなるのも注意点。

▶解決策は?

  • 少量ずつ塗り広げる
  • 2回目は“ごく薄く”なじませるイメージで
  • 手のひらで軽くプレスすると肌になじみやすい

メイクがヨレやすくなる

日焼け止めの塗りすぎは、ベースメイクの密着を妨げる原因にもなります。

  • ツヤ肌を目指していたのに、テカテカに見える
  • ファンデーションが浮いたり、毛穴落ちする
  • 小鼻や目元などヨレやすい部分が崩れる

こうした悩みが起きてしまうのは、厚塗り+油分過多が原因のことがほとんどです。

■ヨレ防止のコツ

  • 日焼け止めを塗ったあと、1〜2分おいてからベースメイクに入る
  • 余分な油分はティッシュオフしてから下地をつける
  • サラサラ仕上げのタイプ(日焼け止めパウダーなど)を併用するのも◎

クレンジングによる負担が増える

「落ちにくい=安心」と思われがちな日焼け止めですが、重ねすぎるとクレンジングで落としきれず、肌荒れにつながることも。

とくに落ちにくいタイプや、SPF50+などの高耐久処方のものを何層も重ねると、以下のようなデメリットが起こりやすくなります。

  • クレンジングで何度もこすらなければならない
  • 摩擦が増えて、肌に負担がかかる
  • 落とし残しがニキビやくすみの原因になる

▶肌に負担をかけにくい落とし方

  • しっかりメイク対応のクレンジングオイル・バームを使用
  • ゴシゴシこすらず、ぬるま湯でゆっくり乳化→流すが基本
  • クレンジング後は保湿ケアでバリア機能をサポート

子どもや肌が弱い人が使うときの注意点

小さな子どもや敏感肌の方は、“塗りすぎる”こと自体が刺激になるケースがあります。

  • 厚塗りにより、皮膚の呼吸を妨げる
  • 汗で流れにくくなり、あせも・かぶれの原因に
  • クレンジングによる刺激が逆に肌トラブルを悪化させることも

■子どもや敏感肌の人のための選び方・使い方

  • SPF15〜30程度、低刺激・無添加処方を選ぶ
  • 石けんで落とせるタイプが理想
  • こまめに塗り直すほうが、厚塗りよりも◎

実際に2度塗りを試してみた!使い方とおすすめ商品

ここまでやり方のコツを紹介してきましたが、「実際2度塗りってどんな感じ?」「使いやすい商品ってどれ?」と気になっている方も多いはず。そこでここでは、筆者自身が2度塗りを実践してみたリアルな手順や、実際に使ってよかったアイテムを紹介します!

私の塗り方手順(1回目と2回目)

実際に私が朝のスキンケア後に行っている、日焼け止めの2度塗りルーティンをご紹介します。

■朝のスキンケアルーティン(約5分)

  1. 化粧水&乳液でしっかり保湿
  2. 1回目の日焼け止めを顔全体にやさしくなじませる
  3. コーヒーを飲みながらテレビを見て3〜5分置いて乾かす
  4. 2回目は、気になる部分(頬・鼻・額)を中心にごく薄く重ねる
  5. 軽くティッシュオフ → 下地&メイク開始!

この流れを習慣にしてからは、日焼け止めのモチが明らかにアップしました。汗をかく日でも、夕方までしっかり守られている感じがします。

使いやすかった日焼け止め3選

ここでは、私が実際に試して「2度塗りしやすい!」「使い心地が良い!」と感じたおすすめアイテムを3つ厳選してご紹介します。

【敏感肌にも◎】ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ

☆白浮きしにくいのに、肌がふんわり明るく見える!

  • ノンコメド処方・石けん落ち
  • 乾燥しがちな肌にもぴったり
  • 化粧下地としても使いやすい

▶︎ 2度塗りしても厚塗り感ゼロで自然な仕上がりに

【コスパ重視】ニベアUV ディープ プロテクト&ケア ジェル

☆伸びがよくてベタつきにくく、しっとり感もキープできる!

  • ドラッグストアで買えるプチプラアイテム
  • SPF50+/PA++++の高い紫外線カット力
  • 美容液成分配合で乾燥も防げる

▶︎ 2回塗っても厚塗り感なし&うるおいキープで高コスパ◎

【メイク崩れが気になる人向け】アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク

☆汗や皮脂に強く、夏の強い日差しも防御!

  • スキンケア成分配合で肌をやさしく守る
  • 2度塗りしてもヨレにくい処方
  • テカリ防止下地としても使える

▶︎ 長時間の外出やレジャー向けにぴったり

・ひとことアドバイス
日焼け止めにも「肌との相性」があるので、まずはミニサイズやサンプルで試してみるのもおすすめです。

まとめ|日焼け止めの2度塗りは、正しく行えば効果大!

日焼け止めの2度塗りは、塗りムラを防ぎ、紫外線カット効果を高めるのにとても有効です。ただし、重ねすぎや誤った使い方は、メイク崩れや肌トラブルの原因になることもあるので注意が必要です。

ポイントを押さえて正しく塗れば、手軽にUV対策の質を上げることができます。明日からのスキンケアに、ぜひ取り入れてみてください。