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肌のバリア機能を高める!乾燥肌を回復させる方法

肌のバリア機能を高めると、お肌の状態が良くなるのはご存知ですよね。

では、具体的にどんな役割をしているんでしょうか?

知ってそうでじつは知らない、肌のバリア機能についてご紹介します。

乾燥肌に悩まされるのは、冬だけではないんです。

バリア機能が低下する原因と、バリア機能を高める方法をご紹介します。

日頃からケアできることを見ていきましょう。

肌のバリア機能ってどんな役割をするの?

肌のバリア機能とは、肌のうるおいを保ち、水分を閉じこめてくれるはたらきのことです。

また、外からの刺激を防いでくれるはたらきがあります。たとえば紫外線やホコリ、髪の毛などによる刺激から守ってくれるんですね。

肌の構造は、外側から表皮、真皮となっています。さらに表皮の構造を外側から言うと、角質層、顆粒層、有棘(ゆうきょく)層、基底層となっています。

肌のバリア機能は、いちばん外側の「角質層」のはたらきによるものです。

そして角質層の表面には、皮脂膜や皮膚常在菌と呼ばれるものがあります。

皮膚常在菌が皮脂膜を守り、皮脂膜が角質層を守っています。

いちばん大事なのが角質層で、角質層の状態が良くないと肌は外からの攻撃を受け、どんどん傷ついてしまうんですね。

肌のバリア機能を低下させる原因は?

肌のバリア機能が低下するのには、原因があります。それは主にスキンケアの仕方に問題があると言えるでしょう。それ以外にも原因はありますが、とくに肌につけるものには気をつけたほうが良いでしょう。

①洗いすぎ・洗顔フォームがわるい

肌のバリア機能を低下させる原因は、洗浄力のつよすぎる洗顔フォームを使っているからかもしれません。肌表面のいちばん外側に存在する「皮膚常在菌」は、肌を殺菌することによって死滅してしまいます。

殺菌力のつよい洗顔フォームを使っていると、肌が無防備な状態になってしまうということです。また肌をゴシゴシ洗いすぎると、皮脂膜まで落としてしまう可能性があります。

これでは外からの刺激がつよすぎて、充分な肌のバリア機能を発揮することができませんよね。

②洗顔の時のお湯が熱すぎる

洗顔フォームやメイク落としが原因の場合も多いですが、洗顔する時のお湯が熱すぎることも原因になります。とくにクレンジング剤は洗浄力が強く、肌に必要な皮脂まで落としてしまうことがあります。

またシャワーを直接肌に当てて洗顔料を洗い流すことは、肌にかなりの刺激を与えているようなんです。これはけっこうやってしまっている人は多いですよね。

もしやってしまっている人は、手でお湯をすくって、洗顔することをオススメします。

③化粧品や日焼け止めが良くない

化粧品には、界面活性剤と呼ばれるものが含まれていることが多いです。

化粧品と言っても、メイク用品だけではなく、化粧水などの基礎化粧品も含まれます。

また日焼け止めは、とくに肌に良くありません。

日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類あります。

紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して皮膚の上で化学反応が起こります。

そのため、かなり肌への負担が大きくなると言われています。

それに比べて紫外線散乱剤は、紫外線をはね返してくれるため、肌への負担が少ないと考えられています。

④加齢による肌の乾燥

皮膚の水分量は、年齢によってかなり異なります。

加齢とともに肌の水分量が減っていくため、乾燥肌を引き起こしてしまうんですね。

またエアコンなどによって、部屋の湿度が保たれていないと、肌の乾燥を引き起こします。

肌が乾燥すると、肌のバリア機能が正常に働かなくなってしまうのです。

肌のバリア機能を高める方法

では、どんなことをすれば肌のバリア機能を守れるのでしょうか。

①肌のバリア機能を高める食べ物

肌のバリア機能を高める食べ物を摂取することで、肌に栄養を与えてつよくすることができます。

肌に栄養を与える栄養は、おもにビタミン類です。

ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEなどです。

ビタミンAを含む食べ物は、にんじんやほうれん草などの緑黄色野菜です。

ビタミンAを摂取すると、肌の粘膜をつよくして、肌にハリとうるおいを与えます。

そのため肌のバリア機能を高めることができるのです。

ビタミンB2を含む食べ物は、レバーや卵、納豆などです。

ビタミンBは、ターンオーバーと呼ばれる肌の生まれ変わりを助けるはたらきがあるため、肌を丈夫に健康にしてくれます。

ビタミンB6は、まぐろやかつおなどの魚や、ごまなどに含まれています。

ビタミンB6を摂取することで、ニキビなどの肌荒れを防いでくれます。

ビタミンCは言わずと知れた肌に良い栄養ですね。

コラーゲンをつくるときに必要な栄養で、紫外線から肌を守る美白効果もあります。

ビタミンCは、ブロッコリーやイチゴ、レモンなどのかんきつ類に多く含まれています。

ビタミンEは若返りのビタミンと呼ばれていて、肌の新陳代謝を助けてくれます。

アーモンドなどのナッツ類に多く、アボカドやうなぎなどにも含まれています。

②肌のバリア機能を高めるスキンケア

肌のバリア機能を高めるには、日々のスキンケアが重要です。

さきほども言ったように、洗浄力のつよいクレンジングや洗顔フォームは良くありません。

また女性は毎日メイクをしていますので、肌が呼吸をできない状態であると言えます。

そのため、たまにはメイクをしないで過ごすことも必要でしょう。

③肌のバリア機能を高める生活習慣

肌のバリア機能を高めるには、生活習慣に気をつける必要もあります。

ストレスがたまると、ニキビや肌荒れを起こしますよね。

ストレスは美容の大敵ですから、なるべく日々解消することが大切です。

また睡眠もお肌にとってこれ以上ないというくらい大事です。

お肌のゴールデンタイムと呼ばれる22~2時の間に眠っていないと、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが正常に行われなくなってしまいます。

すると肌が荒れて、バリア機能も低下してしまいます。

お肌にとって日々のスキンケアは超大事!

肌のバリア機能を低下させる原因や機能を高める方法をご紹介しました。

お肌のためのスキンケアは、外側からのはたらきかけだけでなく、内側からのケアも必要なことがわかりましたね。

わたしたちは毎日いろいろな刺激にさらされていますので、心身ともに美しくあるためには、日々のケアが大切だということです。

仕事で疲れて帰ってきても、寝る前のケアは怠らないようにしましょうね。