体臭予防は洗い方とお風呂の入り方で決まる!
夜には、ちゃんと体を洗ったのに、昼頃になると汗臭さが気になることはありませんか?
それは、間違った体の洗い方をしているのかもしれません!
汗臭いままでいると、周りの人に「臭い!」と思われるのではないかと、ヒヤヒヤしてしまいますよね。
そこで今回は、「汗の臭いを抑える体の洗い方」と、「体臭予防に効果的なお風呂の入り方」をご紹介します。
お風呂で体を洗うタイミングも、体臭予防に影響があるんですよ。
また、「汗の臭いを抑える石鹸の選び方」についてもご紹介します。
汗の臭いが気になるのは、体の洗い方が原因かも!
毎日しっかり体を洗っているのに、汗の臭いが気になるのは、体の洗い方が原因かもしれません。
「わきが」や「加齢臭」は、汗そのものに体臭の原因がありますが、それ以外で汗の臭いが強く出る場合は、洗い方によって肌が刺激を受けている可能性があります。
一番気をつけなければいけないポイントは、「ゴシゴシこすってはダメ!」ということ。
体臭を予防しようとすると、気持ち的にゴシゴシ洗いたくなりますよね。でも、それでは肌を傷つけたり、肌が乾燥しやすくなるため、逆に体臭が強くなってしまうことが多いのです。
そのため、汗の臭いを抑えるには、やさしく体を洗うことが大事。では、具体的には、どのように洗えば良いのかご紹介していきましょう。
これからご紹介する体の洗い方は、わきがや加齢臭の予防にも効果的なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
汗の臭いを抑える体の洗い方
汗の臭いは、できるだけ1日中抑えておきたいものですが、体の洗い方を変えるだけで、体臭を予防できるかもしれません。では、どのような体の洗い方をすれば良いのでしょうか?
「臭いの強い汗」が出る体の場所をしっかり洗う
体臭が気になる場合には、「臭いの強い汗が出る場所」をしっかり洗えていない可能性があります。汗が出る「汗腺」は、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類あります。
「エクリン腺」は全身にあり、ここから出る汗は基本的に無臭なのですが、時間が経つと皮膚の細菌と混ざり合って、イヤな臭いの原因になる場合もあります。その場合には、早めに汗を拭き取ることで体臭を予防することができます。
それよりも厄介なのは、もともと臭いの強い汗が出る「アポクリン腺」がある場所です。このアポクリン腺は、体の決まった部分にしか存在しない汗腺です。わきがの原因も、このアポクリン腺から出る汗だと言われています。
◆臭いの強い汗が出る場所
では、臭いの強い汗が出る場所とは、いったいどこなのでしょうか?
- わきの下
- 足の指の間
- 耳の後ろ
- 胸
- デリケートゾーン
これらの場所をしっかりと洗うことで、体臭をかなり予防することができます。
体臭が強くなる場所は、基本的には「皮脂が多い場所」です。この他にも皮脂が多い場所は、「鼻のまわり」や「額」、「頭」などがあります。
これらの場所も併せてしっかり洗うことで、体臭を抑えることができるでしょう。
ナイロンタオルではなく「手」で体を洗う
汗の臭いを抑える体の洗い方は、ナイロンタオルではなく「手」で洗うことです。洗顔は手で洗っている人が多いと思いますが、体もできれば手で洗ったほうが、体臭を予防できるのです。
なぜなら、ナイロンタオルで洗うと肌を傷つけてしまい、体臭が強くなってしまう可能性があるからです。
ナイロンタオルとは、「ゴシゴシタオル」などと呼ばれることもありますよね。ザラザラとして垢を落としやすいのですが、肌に刺激が強すぎるため、臭いを抑えるにはオススメできません。
週に1回くらい使うなら良いかもしれませんが、普段はなるべく手で洗いましょう。
◆手が届かない背中は、柔らかいタオルで洗う
手で体を洗うといっても、手が届かない背中はどうすれば良いのでしょうか?
背中を洗う場合には、肌ざわりの良い「柔らかいタオル」で洗うのがオススメです。長さのある「フェイスタオル」なら、背中をしっかり洗えますね。
また、体を手で洗うことに抵抗がある人は、このような柔らかいタオルで全身を洗ってもOKですよ。
ぬるま湯で洗い流してから石鹸で体を洗う
汗の臭いを抑える体の洗い方は、ぬるま湯で洗い流してから石鹸で洗うことです。体を濡らさずに、いきなり石鹸で体を洗ってしまうと、泡立ちが悪く、肌に刺激を与えることが多いです。
また、しっかりと泡立っていないと、体の汚れも落ちにくくなります。
まずはぬるま湯で体を洗い流すことで、ある程度の汚れが落ちるため、ゴシゴシ洗わなくてもキレイになります。
そして、ぬるま湯を使う理由は、肌に刺激を与えないため。熱いお湯で洗ってしまうと、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうので、肌が乾燥しやすくなります。
肌を守っている良い菌も洗い流してしまうので、ぬるま湯を使うようにしましょう。
◆肌を守っている良い菌とは?
肌にはもともと「常在菌」と呼ばれる細菌がいます。その中でも、肌を弱酸性に保ち、体臭の元になる「悪い菌」が繁殖するのを防いでいる「良い菌」がいます。
その良い菌のことを「善玉菌」と言いますが、この善玉菌が少なくなってしまうと、肌がアルカリ性に傾き、体臭の原因になる悪い菌が繁殖しやすくなるのです。
悪い菌のことを「悪玉菌」と言いますが、これこそが体臭を強くする原因なのです。
熱いお湯を使ったり、体をゴシゴシと強くこすってしまうと、善玉菌が減り、悪玉菌が増えてしまうので、体臭の原因になってしまうのです。
石鹸が残らないように、しっかり洗い流す
汗の臭いを抑える体の洗い方は、石鹸が残らないようにしっかり洗い流すことです。石鹸が皮膚に残っていると、それが悪玉菌のエサになり、体臭を強くしてしまいます。
そのため、石鹸はしっかりと洗い流すことが、体臭予防に効果的なのです。
石鹸はしっかり泡立ててから使う
汗の臭いを抑える体の洗い方は、石鹸をしっかりと泡立ててから使うことです。石鹸の泡立ちが悪いと、肌に刺激を与えてしまうので、体臭が強くなる可能性があります。
そのため、モコモコの泡になるまで泡立ててから石鹸を使いましょう。
体臭予防に効果的な石鹸の選び方
体臭予防には、効果的な石鹸選びも大事なポイントです。どのような石鹸を使えば、効果的に体臭を予防することができるのでしょうか?
ボディソープではなく、固形石鹸で体を洗う
多くの人は、ボディソープで体を洗っているかもしれませんが、体臭予防のためには「固形石鹸」を使うのがオススメです。
ボディソープには「界面活性剤」と呼ばれる添加物が含まれていて、肌に強い刺激を与えます。そのため体臭がきつくなるので、あまり良くないのです。
また、ボディソープは洗い流しても体に残りやすい性質があり、その石鹸カスが悪玉菌のエサになり、体臭の原因になります。
体の臭いを効果的に防ぐには、すっきりと洗い流せる「固形石鹸」を選ぶことをオススメします。
ミョウバン石鹸は消臭効果が高い
体臭予防に効果的な石鹸は、「ミョウバン石鹸」です。ミョウバン石鹸は固形石鹸が多く、消臭効果も高いと言われています。
中には高価な石鹸ものもあるので、毎日使い続けられる石鹸を選ぶと良いでしょう。
石鹸ではなく、「ミョウバン水」を手作りして、体臭予防をすることもできます。
◆「ミョウバン水」で体臭を防ぐ
ミョウバン水とは、スーパーで売っている「焼ミョウバン」と「水」を混ぜるだけで手作りできます。
これを体に吹きかけたり、お風呂に入れることで、体臭を予防することができる優れものです。では、ミョウバン水の作り方をご紹介しましょう。
- 焼ミョウバン(粉末がオススメ)5gと、水150mlを空のペットボトルに入れて、良く振ります。
- 良く混ざり合ったら白くなるので、そのまま涼しい場所に置いて、半日~1日くらい放置します。
- ときどき振ることで、しっかりとミョウバンを溶かすことができます。
- 透明になったら、10倍に薄めてスプレーボトルに入れれば、ミョウバン水が完成です。
これを肌にシュっと吹きかければ、デオドラント剤の代わりになります。
服につけても消臭効果があります。(色落ちなどしないか注意してください)
お風呂に入れる場合には、10倍に薄める前の「原液」を30~50ml入れると良いそうです。
ミョウバン水は、肌に合わないこともあるので、パッチテストをおこなってから使いましょう。
ポリフェノール成分は消臭効果が高い
体臭予防に効果的な石鹸は、ポリフェノール成分が配合されている石鹸です。ポリフェノールは、体臭の原因となる「活性酸素」を除去する抗酸化作用が高いので、体臭予防に効果的です。
石鹸に含まれているポリフェノール成分は、「渋柿エキス」や「茶カテキン」が配合されている石鹸が多いですね。これらの成分は、加齢臭の予防にも効果的です。
体臭予防に効果的なお風呂の入り方
汗の臭いを抑える体の洗い方と石鹸の選び方をご紹介したので、最後に「体臭予防に効果的なお風呂の入り方」をご紹介します。
どのタイミングで体を洗うと、体臭予防に効果的なのかもチェックしておいてくださいね。
お風呂に浸かって、毛穴を開いてから体を洗う
体臭予防に効果的なお風呂の入り方は、大前提として、「シャワーではなくお風呂に入ること」が大切です。シャワーではあまり体臭予防になりませんので、しっかりとお風呂に浸かりましょう。
そして、最初にお風呂に浸かってから体を洗うことが大切です。お風呂で温まると毛穴が開き、毛穴の奥の「皮脂」や「汚れ」をしっかり落としやすくなります。
そのため体臭予防に効果的なのです。最初にシャワーで体を洗い流してから、お風呂に5~10分くらい浸かりましょう。(大衆浴場では、先に体を洗うのがマナーです)
朝は軽くシャワーを浴びる
夜はお風呂に浸かって、しっかりと毛穴を開いてから洗うのがポイントですが、寝ている間にも汗をかきます。そのため、朝は軽くシャワーを浴びるのが体臭予防にオススメ。
朝は、臭いの強い汗が出る場所だけを洗いましょう。
臭いの強い汗が出る場所とは、前述したアポクリン腺の場所です。他の部分まで洗ってしまうと、肌が乾燥しやすくなるので気をつけてください。
また、1日に何度も石鹸をつけて洗うと、肌が乾燥しやすくなるので、体臭がきつくなりやすいです。夜はしっかり毛穴を開いて洗い、朝はサッと汗の臭いを抑えるだけでOKです。
半身浴で汗を出す「デトックス入浴」が効果的
体臭を抑える入浴方法は、半身浴で汗をしっかりと出すことです。半身浴はデトックス効果が高く、体臭予防に効果的な入浴法です。
心臓が出るくらいの水位でお風呂に入り、15~20分くらいを目安に、38~40℃のお風呂に浸かりましょう。
顔から汗が噴き出てくらいまで半身浴をすると、全身の毛穴が開き、体臭予防にかなり効果が期待できます。
臭いの強い汗が出る「アポクリン腺」は、わきがの臭いの元になるのですが、このアポクリン腺は、「一度汗を出すと24時間機能しなくなる」という性質があるそうです。
そのため半身浴でしっかりと全身の毛穴から汗を出すことは、わきが対策にも効果絶大ですよ。
そして、半身浴をするなら、水分補給をしっかりとしましょう。入浴前にしっかりと水を飲むことで、汗を出しやすくなり、新陳代謝が良くなります。
また、血行が悪くなると体臭が強く出てしまうので、入浴後もしっかりと水を飲んで、血行を良くしておくことが大切です。
寝る1時間前の入浴は自律神経を整えて、体臭を防ぐ
体臭を抑えるためのお風呂の入り方は、寝る1時間前に入浴することです。寝る直前にお風呂に入ると、汗をたくさんかいてしまうので、朝には汗臭くなってしまいます。
それだけではありません。寝る1時間前にお風呂に入ると、体が冷めていくときに眠気が訪れます。そのタイミングで寝ると安眠効果が高まり、自律神経を整えることができます。
自律神経は、ストレスや生活習慣の乱れによってもバランスを崩しやすくなります。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果があるため、自律神経の乱れを整えることができます。
自律神経は、おもに「体温調節」の働きをしているため、汗の量と関係があります。自律神経を整えることで、汗の量をコントロールし、体臭を防ぐことにつながるのです。
汗の臭いを抑えるには体臭予防に効く石鹸でやさしく洗う
汗の臭いを抑える体の洗い方と、体臭予防に効果的な石鹸の選び方をご紹介しました。
しっかり洗っても体臭が気になるのは、洗い過ぎが原因かもしれません。
1日中汗の臭いを防ぐには、お風呂の入り方も大事なポイントですよ。
汗の臭いを抑える体の洗い方で、1日中すっきり爽快!
体臭予防には、石鹸選びも大事なポイントですよ。