梅毒の症状と予防法とは?若者男性に流行中の性感染症の実態

梅毒という性感染症が、2017年に入ってから急激に増えていると言われています。

2012年頃から感染者が急激に増加し、2017年現在では過去最高の急増率だと言われています。

大昔の病気だと思われていた性感染症「梅毒」とは、どんな性病なのでしょうか。

梅毒トレポネーマって何?どんな性感染症なの?

梅毒ってどんな性病なのか、知らないからこそ怖いですよね。

まずは、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

①梅毒の原因は細菌感染による

梅毒の原因は、梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌感染によって発症すると言われています。

この梅毒トレポネーマという細菌が粘膜に付着して、感染します。

感染した部分には、3週間ほどでしこりができると言われています。

しかし痛みがないため、違和感はあるものの特別気にしないので、感染したことに気づかない場合も多いようです。

②梅毒はHIVよりも感染力がつよい性病

「梅毒は、粘膜に付着して感染する」と聞いて気づいた人もいるかもしれませんが、HIVよりも感染力が強い性病です。

HIVとは、まだエイズを発病していないキャリアと呼ばれる段階の患者のことを言います。

HIVが感染するのは、精液などの体液が粘膜に触れたときです。

しかし梅毒は、体液ではなく細菌が粘膜に触れたときに感染します。

梅毒トレポネーマという細菌は、感染後に血液をめぐって全身に広がります。

そのため感染者と性交(挿入)をしなくても、感染する危険があるということなのです。

【女性も急増中】男性だけじゃない梅毒の症状とは?

梅毒の症状は、4段階に分かれています。

第1期と呼ばれるのが梅毒に感染してから3週間~3ヶ月頃です。

感染した部位に硬いしこりができ、それが破れると潰瘍になります。

その次に、股の辺りのリンパ節が腫れてきます。しかし痛みがないため、そのまま放置してしまう人も多いのです。

第2期と呼ばれるのが梅毒に感染してから3ヶ月後くらいの時期です。

この時期になると、梅毒トレポネーマという細菌が血液をめぐって全身に広がっています。

赤っぽい発疹やデキモノができたり、白いデキモノが顔や粘膜にできます。

この時期までに妊娠すると、胎児が60~80%の確率で梅毒に感染してしまいます。

また、流産や死産の確率も高くなります。

この後はしばらく症状が出ない時期が続き、梅毒に感染してから3~10年後に第3期を迎えます。

この時期になると皮膚だけでなく、骨や内臓にまで大きなしこりができ、細胞を破壊していくと言われています。

そして第4期と呼ばれるのが梅毒に感染してから10年以上の時期です。いわゆる末期ですね。

この頃になると神経が侵されていくため、失明や壊死が起こります。

体を動かす神経も脳の神経も侵され、やがて死に至ります。

梅毒は治るの?おもな治療方法とは?

むかしは梅毒と言えば、不治の病でした。感染力がつよいことからもわかるように、むかしは多くの人が梅毒によって命を落としたことがわかります。

しかし現在では梅毒の治療法が見つかっているため、適切に治療をおこなえば治る病気になりました。

おもな治療法は、梅毒トレポネーマという細菌を死滅させることができる抗生物質「ペニシリン」を投与することです。

しかし日本では、ペニシリンの注射が許可されていないため、治療には内服薬を服用するのが一般的です。注射よりも即効性がないため、治療には1ヶ月以上かかる場合もあるようです。

梅毒を予防する方法はあるの?

梅毒は適切な治療をおこなえば、治る性病だということがわかりました。

しかし一度感染して治ったとしても、何度でも感染する危険がある病気です。

そのため、予防する方法があるのか気になりますね。

①キスでも感染する可能性が高い

冒頭でも説明したように、梅毒はHIVよりも感染力が強いと言われています。

HIVの場合には、軽いキスをしたり、食器の共有などではほとんど感染しないのです。

しかし梅毒の場合には、感染者の感染部位が口の中ならば、キスしただけで感染します。

口の粘膜に、梅毒トレポネーマという細菌が付着するからです。

②コンドームだけでは充分に予防できない

梅毒を予防する方法として推奨されているのは、性交渉のときにコンドームを使用することです。

しかしコンドームは局部的にしかカバーできないため、体の他の部位に感染していた場合には防御できません。

また性交渉で感染するといっても、挿入行為だけではありません。

キスでも感染するくらいですから、オーラルセックスでも充分に感染し得るのです。

③早い段階で適切な検査をする

梅毒は初期症状が明確にあらわれないため、感染したことに気づかないことも多いです。

そのため感染拡大につながっていると考えられます。

梅毒の検査方法はいくつかありますが、それぞれに一長一短があります。

確実に梅毒と特定できる「TP法」は、判別できるのが梅毒に感染してから4~8週間経過していないとダメです。そのため、早期発見には役立ちません。

また梅毒を早期発見できる可能性がある「STS法」は、梅毒に感染してから2~4週間で発見できます。ただし、梅毒以外の病気でも陽性反応が出る可能性があるため、梅毒と特定するのはむずかしいのです。

このように梅毒には確実な予防法がないだけでなく、早期発見できる確実な検査もない状態です。そのため個人が、意識的に気をつけるしかないというのが現状なのです。

しかし3週間くらいで初期症状があらわれるため、異変を感じたら性交渉をしないように心がけ、早急に受診することをおすすめします。

ゲイじゃなくてもHIV検査をセットでしよう

梅毒という性病についてご紹介しました。

おもな感染経路は性交渉ですから、感染経路が似ているHIV検査もあわせて行うと良いでしょう。

梅毒は適切に治療を行えば、ほぼ完治する病気です。

しかしHIVは、いまだに特効薬はありません。

保健所で無料の検査もできますので、問い合わせてみると良いでしょう。

現在梅毒が若い男女を中心に感染拡大している理由は、ゲイではない人も感染しているからです。

その理由は明らかではありませんが、感染を食い止めるため、また自分の身を守るためにも、正しい知識を把握しておくことが大切ですね。

スポンサーリンク